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ソーラン節の原点を探しに 第6回

山中節

2006年9月7日(木)
 


山中節

ハァー忘れしゃんすな山中道を 東ゃ松山 西ゃ師

ハァー送りましょうか送られましょうか せめて二天の橋までも

ハァー山が高こうて山中見えぬ 山中恋しや 山憎や

ハァー谷にゃ水音峰には嵐 あいの山中 湯の匂い

ハァーとんで行きたやあの山中へ 思いかけたる ほととぎす

ハァー飛んで行きたやこおろぎ茶屋へ 恋のかけ橋 二人連れ

ハァー笠を忘れて二天の橋で 西が曇れば 思い出す

ハァー恋のしがらみかわいやおつる 泣いて別れた 二天橋

ハァー夕べ習うた山中節も 今朝は別れの唄となる

ハァー主のお傍とこおろぎ橋は 離れともない 何時までも

ハァー桂清水で手ぬぐいひろた これも山中湯の流れ

ハァー薬師山から湯座屋を見れば シシが髪結て 身をやつす

ハァー桂地蔵さんにゃわしゃ恥ずかしい 別れ涙の 顔見せた

ハァーおまえ見染めた去年の五月 五月菖蒲の 湯の中で

ハァー浴衣肩にかけ戸板にもたれ 足でろの字を かくわいな

ハァー主のおそばとこおろぎ橋は 離れともないいつまでも

ハァー山中山代粟津の湯でも 惚れた病は治りゃせぬ

ハァー山が赤うなる木の葉が落ちる やがて船頭衆が ござるやら




「山中節」は石川県の民謡(みんよう)です。そして、日本の座敷唄(ざしきうた)(民謡の一つで、労作歌や盆踊(ぼんおど)り歌などから転用された、酒宴(しゅえん)の席でうたわれる唄。)の中でも名曲中の名曲の1つとも言われています。

石川県といえば北陸でもゆびおりのの温泉地。
春から秋にかけて北海道附近にでかせぎしていた船頭さん達は、冬が近づくと家に帰ってきたそうです。そして、一年の苦労をいやすためこの山中に来てゆっくり湯治(とうじ)をしました。

山中にて一週間、一ヶ月とたいざいして湯にはいり身体を休めるのが何よりの楽しみだったそうです。そこでのんびりした気持ちででかせぎ中に習い覚えた松前追分(まつまえおいわけ)をお湯の中で唄い、それを外で聞いていた浴衣(ゆかた)娘達が聞き惚れて山中なまりでまねをしたたに山中節となり、古く江戸時代中期のころより唄(うた)っていたものだそうです。  

こうして出来た山中節とはお湯の中から生まれた、生粋(きっすい)の温泉民謡なのです。



地元の豆情報
山中や 菊はたおらじ 湯のにほい
中国の桃源郷(とうげんきょう)では、菊の花に落ちた露(つゆ)を飲んで、何百年も長生きしたと言われるが、山中では菊(きく)を手折って露を飲む必要もない。この湯につかっていれば菊にもまさる効能があるのだから。

これは松尾芭蕉(まつおばしょう)が山中温泉を詠(よ)んだ俳句です。松尾芭蕉はをこよなく愛し、8泊9日もたいざいしたそうですよ。

 
 
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第6回 山中節 2006年9月7日(木)
第5回 北海盆唄 2006年7月27日(木)
第4回 女工節 2006年7月5日(水)
第3回 江差追分 2006年6月21日(水)
第2回 日本全国の民謡 2006年6月5日(月)
第1回 ソーラン節が生まれた町 2006年5月1日(月)
 
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