| 「山中節」は石川県の民謡(みんよう)です。そして、日本の座敷唄(ざしきうた)(民謡の一つで、労作歌や盆踊(ぼんおど)り歌などから転用された、酒宴(しゅえん)の席でうたわれる唄。)の中でも名曲中の名曲の1つとも言われています。
石川県といえば北陸でもゆびおりのの温泉地。
春から秋にかけて北海道附近にでかせぎしていた船頭さん達は、冬が近づくと家に帰ってきたそうです。そして、一年の苦労をいやすためこの山中に来てゆっくり湯治(とうじ)をしました。
山中にて一週間、一ヶ月とたいざいして湯にはいり身体を休めるのが何よりの楽しみだったそうです。そこでのんびりした気持ちででかせぎ中に習い覚えた松前追分(まつまえおいわけ)をお湯の中で唄い、それを外で聞いていた浴衣(ゆかた)娘達が聞き惚れて山中なまりでまねをしたたに山中節となり、古く江戸時代中期のころより唄(うた)っていたものだそうです。
こうして出来た山中節とはお湯の中から生まれた、生粋(きっすい)の温泉民謡なのです。
●地元の豆情報
山中や 菊はたおらじ 湯のにほい
中国の桃源郷(とうげんきょう)では、菊の花に落ちた露(つゆ)を飲んで、何百年も長生きしたと言われるが、山中では菊(きく)を手折って露を飲む必要もない。この湯につかっていれば菊にもまさる効能があるのだから。
これは松尾芭蕉(まつおばしょう)が山中温泉を詠(よ)んだ俳句です。松尾芭蕉はをこよなく愛し、8泊9日もたいざいしたそうですよ。
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