| みなさ〜ん、お待たせしました!いよいよ日本各地の民謡を紹介していきます!まず第一回目は、北海道の民謡です。
北海道の開拓の歴史は新しいため、本州各地のような長い伝統に根ざした民謡はほとんどありません。多くは明治時代になって、本州から新しく入ってきたものですが、例外は「江差追分(えさしおいわけ)」や「ソーラン節」などです。ニシン漁で栄えた江差には、旅芸人である越後の座頭(ざとう)や津軽の津軽坊などが、三味線をたずさえてやってきて、色街のお座敷をにぎわせました。
彼らが持ち込んだ唄に加えて、北前船(きたまえぶね)の船乗りたちが寄港先で覚えた各地の流行歌などが加わり、しだいに江差独自の唄ができていきます。蝦夷地ならではの風土や生活が、新しい調べと歌詞に刻み込まれたのです。
明治時代になり、全国各地から開拓移民が入ってくると、それぞれのふるさとの民謡や流行歌など、さまざまな要素が混じり合って、多くの唄を成立させました。それらの中では、漁場の労働者、山子(やまこ)、土工、炭鉱夫、女工(じょこう)などによって唄われた労働唄(「女工節」)などが少なくありません。また、「鱈(たら)つり節」や「十勝馬唄」、「北海盆唄」など、創作された新しい民謡も生まれています。 |